マクダフ蒸留所のボトラーズ部門、ハウス・オブ・マクダフがザ・ゴールデン・カスク・シリーズとしてボトリングした、バーボンカスク熟成のグレンマレイ2007年シングルカスクです。
【海外テイスティングコメント】
香り:蜜蝋、新鮮な西洋梨、深煎りコーヒーに浸したクロワッサン
味:仄かに胡椒。心地よいバニラと桃が現れる
フィニッシュ:レモンメレンゲパイ、カスタードクリーム・ビスケット
グレンマレイは、1897年にエルギン近郊のビール工場を改修してオープンした蒸溜所です。ところがわずか13年で操業を休止し、親会社の資金繰りの問題から1920年に売却を余儀なくされます。これを買収したのが当時グレンモーレンジ蒸溜所を所有していたマクドナルド&ミュア(1996年にグレンモーレンジPLCへ改称)で、以降2008年にフランス大手の蒸留酒メーカーであるラ・マルティニケーゼに売却されるまで、グレンモーレンジの第2蒸溜所として重要なポジションを90年近く担ってきました。
設備の規模はスペイサイド地方では標準的なもので、容量10.トンのマッシュタン、ステンレス製ウォッシュバック14基、初留釜3基、再留窯6基、年産570万リットル。発酵時間を長く取るため2021年にウォッシュバック2基を増設し、生産量も敢えて500万リットルに抑えています。