シングルカスク・ウイスキー

　樽から払い出した原酒を、他の樽の原酒と一切混ぜずにそのまま瓶詰めしたものがシングルカスク・ウイスキーです。
（水を加えてアルコール度数を調整するのはok）
　蒸留所と熟成年数が同じでも樽ごとに香味が違うので、同じボトルが世界に100-400本ほどしか存在しないかわりに、無限のバリエーションを楽しむことができます。時間と環境と職人の技、偶然と必然が作用しあって生み出す唯一無二の香味をお楽しみ下さい。

シングルモルト・ウイスキー

　原酒を混ぜないイメージが強いシングルモルトですが、実は同じ蒸留所の原酒に限ってブレンドが許されます。蒸留所がストックする数多くの原酒をブレンドして、「蒸留所の個性」をアピールするわけです。
　地域や蒸留所ごとの個性を楽しみ、そのなかから気に入った味わいのウイスキーを安定して手に入れることができる。それがシングルモルトの魅力です。

ブレンデッド・ウイスキー

　蒸留所の枠を越えて集めた原酒をブレンドして作られるウイスキーで、オールド・パーやジョニー・ウォーカー、バランタインといった銘柄が有名です。単式蒸留かつモルト100％で造られた原酒だけを集めてブレンドしたウイスキーは、ブレンデッド・モルトと呼んで区別されます。
　ブレンダーと呼ばれる専門の職人が嗅覚と味覚と想像力を総動員して作り上げる味わいは、シングルモルトやシングルカスクとはまた違った奥深さがあります。