グレンファークラス25年は、ヨーロッパ最大の酒類コンペティション"International Wine & Spirit Competition 2010"で約5,000点の酒類の中から金賞を受賞したボトルです。毎年イギリスで開催されるIWSCは、世界で最も歴史と権威ある酒類コンペティションとされています。構成原酒はオロロソ・シェリーカスク100%。うち60%以上がファーストフィルならびにセカンドフィルとなっています。
【蒸溜所テイスティングコメント】
香り:複雑かつ洗練された、魅惑的な香り。マーマレード、ハチミツ、コーヒー、シェリー、ナッツ。仄かにオーク材のタンニン
味:フルボディで雄大ながら、強すぎないシェリーと樽香に惹きつけられる
フィニッシュ:麦芽の香ばしさに滑らかなダークチョコレートが伴い、力強く長い
1836年創業のグレンファークラス蒸溜所は、1865年6月8日に初代ジョン・グラントが購入して以来、今に至るまで一貫して家族経営を守ってきた希有な蒸溜所です。これも今では珍しくなった直火型のポットスチルは初留25kL 再留21kLと非常に大容量で、1960年と1976年の拡張工事を経て3組6基を備えています。実は蒸気による間接蒸溜も試したが、思うような酒質を得られず直火に戻したとのこと。
シェリーカスクを前面に押し出した重厚な味わいで知られ、真偽のほどは定かではありませんが1979-1990年にイギリス初の女性首相を務めたマーガレット・サッチャーが愛飲したというエピソードもある人気銘柄です。