グレンファークラスの正規輸入元として蒸溜所と太いパイプを持つミリオン商事を通じて、2018年に『日本市場限定』で新たにラインナップされたグレンファークラス カスクストレングス。年1度のスモールバッチ制でリリースされる数量限定品です。
バッチ3まで12年と21年の組み合わせでリリースされてきましたが、レギュラー版21年が終売となったため12年と25年という組み合わせに変更されました。2023年リリースは、12年バッチ5、25年バッチ2という組み合わせになります。
【店長テイスティングコメント】
香り:濃厚なナツメグとクローヴ、ドライプルーン、レーズン、仄かにオーク材
味:力強くも、60%と近いとは思えない滑らかな口当たり。押し寄せるスパイスにドライフルーツが続く
フィニッシュ:心地よく長い
店長寸評:濃厚なシェリーカスクをお探しなら、とてもコストパフォーマンスが高いボトルです
1836年創業のグレンファークラス蒸溜所は、1865年6月8日に初代ジョン・グラントが購入して以来、今に至るまで一貫して家族経営を守ってきた希有な蒸溜所です。これも今では珍しくなった直火型のポットスチルは初留25kL 再留21kLと非常に大容量で、1960年と1976年の拡張工事を経て3組6基を備えています。実は蒸気による間接蒸溜も試したが、思うような酒質を得られず直火に戻したとのこと。
シェリーカスクを前面に押し出した重厚な味わいで知られ、真偽のほどは定かではありませんが1979-1990年にイギリス初の女性首相を務めたマーガレット・サッチャーが愛飲したというエピソードもある人気銘柄です。