アイルランド ダブリン産ウイスキーの復活を目指して2012年に設立されたティーリングから、遂に自社蒸溜所のウイスキーがリリースされました。『大麦麦芽30%以上と未発芽大麦30%以上(小麦やライ麦など大麦以外の麦は全量の5%未満)をブレンドして仕込んだモロミを3回蒸溜する』アイルランド伝統のシングル・ポット・スチル規格に沿っており、ティーリングのモロミは大麦麦芽と未発芽大麦それぞれ50%と公表されています。
バーボンカスク、ワインカスク、ヴァージンオークカスク、それぞれで熟成させた原酒をヴァッティングして、冷却濾過は施さずにボトリングしました。
【蒸溜所テイスティングコメント】
香り:ハイビスカスの花、ミツバチの巣、白ブドウの果肉、グレープフルーツとシトラス
味:ライチ、再び白ブドウ、温かいホワイトペッパーに焼きピーチと焼きたてのビスケット
フィニッシュ:ドライでかすかなスパイス、ローストしたアーモンドとメープルシュガー
【輸入元テイスティングコメント】
香り:若いモルト、食パン、ニューボーンモルト、ライトなレーズン、奥にフルーツ紅茶
味:第一印象は若いモルトの甘み。続いて特徴的なオイリーさとライチキャンディーのようなフルーティーな甘みが現れる
フィニッシュ:青いフルーツの皮、ライトなビターが心地よく続く
アイリッシュ・ウイスキーのティーリングは、2012年にビームス社が買収したクーリー蒸溜所の元社長ジャック・ティーリング氏がハンドクラフト&スモールバッチにこだわって立ち上げたブランドです。
1782年からウイスキー造りを家業とするティーリング家で育ったジャック氏はクーリー蒸溜所を退職して自らの会社を再び立ち上げ、2015年春に伝統的なポットスチル3回蒸溜の設備を持つティーリング蒸溜所をダブリン市内に建設。マイクロディスティラリーを運営する傍ら、他のアイリッシュウイスキー蒸溜所と樽の供給契約を結んで独立瓶詰業者としても活動しています。