コッツウォルズ蒸溜所が不定期リリースしているカスク・エクスプレッション・シリーズの最新作です。オーク材はアメリカンオークとスパニッシュオーク、樽の酒類はホグスヘッドとバット、更に樽をシーズニングするシェリーについてもオロロソとペドロヒメネス、様々な条件を組み合わせた原酒を用いて、風味豊かなウイスキーに仕上げました。
もちろん、地元産のオデッセイ種大麦をフロアモルティングした麦芽を使用するコンセプトも健在です。
【輸入元テイスティングコメント】
ブラウンシュガー、ローストしたコーヒー豆のビター感。メープルシロップのような甘さが広がる。オイリーでリッチ、トロピカルフルーツ、ほのかにローストしたアーモンド、ドライフルーツを伴った心地よいスパイス感。
【店長テイスティングコメント】
香り:プラム、白い花、ブラウンシュガー、深煎りコーヒー
味:オイリーで厚みがある。プラム、深煎りコーヒー、メイプルシロップ、リコリス、仄かなマンゴー
フィニッシュ:ビターで短め。味の印象そのままにフェードアウト
寸評:スタンダードボトルの明るいニュアンスを塗り潰すことなく、シェリーカスクの濃厚な味わいを乗せることに成功している
ロンドンから200㎞、古き良きイギリスの面影残るコッツウォルズでジム・スワン博士(キルホーマンやカバラン等 多くの蒸溜所の立ち上げに関わったアドバイザー。2017年死去)の指導の下、2014年に製造を開始。ローカルバーレイ、つまり地元産の大麦を原料に、スコットランドではごく一部の蒸留所しか行わなくなった伝統的製麦フロアモルティングで作られた麦芽100%での仕込みが特徴。ウイスキーでテロワールの表現に挑む、異色の蒸溜所です。