ファーストフィル・バーボンカスク原酒100%のタリバーディン15年は、オフィシャルボトルのミドルレンジを担っています。ハイエンドの25年は前オーナー時代の原酒しか使うことができませんが、この15年は、2003年に蒸溜所を再開させた現スタッフが仕込んできた原酒だけが使われています。現スタッフとマスターディスティラーが辿ってきた、現時点での到達点を知ることができるボトルです。
【蒸溜所テイスティングコメント】
香り:干し草とスミレ風ラムネ菓子(Parma violet)の繊細な香り、焼きりんご、クローヴ、バニラアイス
味:ストロベリージャムとクロテッドクリームを塗った焼きたてスコーン、繊細なスパイス
フィニッシュ:仄かなナッツ
コメント:過ぎ去った夏の日を思い起こさせる心地よいノスタルジックな味わい
ハイランド地方の南端に位置するブラックフォード村にあるタリバーディン蒸溜所は、スムーズで優しいシングルモルトを造っています。この地域は水が良いことで知られ、王室から勅許状を授かったブルワリーが16世紀に同じ場所で営業していたそうです。1994年から長らく休止していましたが、2003年にオーナーが変わって操業再開に漕ぎ着けました。