日本限定「ザ・ファミリー・リザーヴ」シリーズの新作がリリースされました。今回はミレニアムカスクと銘打ち、1900年代から2000年代への大きな移り変わりを祝して1999年12月31日と2000年1月1日にごく少量だけ蒸留されたバッチを1stフィル・シェリーバットに詰めた2樽のシングルカスクをチョイス。
度数:58.8% カスクストレングス
樽種:1stフィル・シェリーバット
蒸留日:1999年12月31日
瓶詰日:2022年12月6日
樽番号:#7508
熟成年数:22年
生産本数:587本
【テイスティングノート】
黄金色がかった明るい琥珀色。モルティ、ハチミツ、熟したかりん、ほのかに紅茶葉のアロマ。アルコール度数の高さを感じさせないソフトな口当たり。モルトのやさしい甘さから、ジューシーな洋梨、余韻にかけてシナモンのニュアンスも感じるコクのあるハチミツの味わい。繊細ながら長い余韻。
1836年創業のグレンファークラス蒸溜所は、1865年6月8日に初代ジョン・グラントが購入して以来、今に至るまで一貫して家族経営を守ってきた希有な蒸溜所です。これも今では珍しくなった直火型のポットスチルは初留25kL 再留21kLと非常に大容量で、1960年と1976年の拡張工事を経て3組6基を備えています。実は蒸気による間接蒸溜も試したが、思うような酒質を得られず直火に戻したとのこと。
シェリーカスクを前面に押し出した重厚な味わいで知られ、真偽のほどは定かではありませんが1979-1990年にイギリス初の女性首相を務めたマーガレット・サッチャーが愛飲したというエピソードもある人気銘柄です。