設立から7年もの長きにわたってウイスキーもニューボーンも一切リリースせず雌伏の時代を過ごしたアイル・オブ・ハリス蒸溜所が、満を持して出荷したシングルモルトです。ヒーラックの意味は、ゲール語で「ハリス島の人」。地元を愛する島民が運営する小さな蒸溜所だからこそ、妥協の無い素晴らしい出来映えのウイスキーに仕上がりました。
【蒸溜所テイスティングコメント】
香り:ライトピート、マチャイア(アウター・ヘブリディーズ諸島に咲く草原)のような素晴らしい香り、ベリー風味のワインガム
味:焼きたてのフルーツケーキ、ジンジャーローフ、温かみのあるスパイシーさ、鍋で煮ながら焦がしたキャラメル
フィニッシュ:ピートが再び香り立ち、リンゴのような甘さも感じられる。軽みがあってエレガント。丁寧に重ねた香りの層の変化を感じられる
スコットランド再北西に広がるアウター・ヘブリディーズ諸島のアイル・オブ・ハリス蒸溜所は、ハリス島 初の蒸溜所として2015年9月に設立されました。交通の便が悪いことで有名なアイラ島よりもっと遠いハリス島の名前を知らない方でも、イギリスを代表する毛織物「ハリスツイード」はご存じかと思います。
そんな世界レベルの特産品を持つハリス島といえども、若者が仕事を求めて島を出て行く流れを止めることは出来ず...この50年で現役世代の島民は半分に減ってしまいました。この問題を解決するために島民が取り組んだのが、島民による蒸溜所の設立。蒸溜所を軸として様々な雇用を生み出すことで、島を再び活気づけたいという願いが込められた蒸溜所です。