2017年にスカイ島の近くのラッセイ島で蒸溜所を立ち上げたラッセイ&ボーダーズ社がツィーデイル・シリーズとしてボトリングした、長熟シングルグレーン・ウイスキー。ラベルに記載はありませんが、1993年に閉鎖されたカンバス蒸溜所のバーボンカスク2樽であると公表されています。564本ボトリング
【輸入元テイスティングコメント】
色:黄金色
香り:新鮮なオーク、熟した桃、ライムに蜂蜜
味:微かな洋梨とスパイスの効いたコニャックが混ざり合った複雑な味わい
フィニッシュ:仄かな草とミネラルを感じるフィニッシュ
店長寸評:まるで長熟アイリッシュのようなフルーティーな香味と、長い余韻が魅力
カンバス蒸溜所の前身は、ローランドとハイランドの境界に位置するスターリング アロア村の廃工場を改築して1806年に立ち上げられたモルトウイスキーの蒸溜所です。1836年にカンバス蒸溜所と名を改めてグレーンウイスキー専門へ転換、拡大戦略を進めて、後年ユナイテッド・ディスティラーズ社(UD)を経てディアジオとなるディスティラーズ社(DCL)を1877年に設立した6蒸溜所のひとつに名を連ねました。
火災や戦争による休止を乗り越え長年にわたってグレーンウイスキーの重要な製造拠点として運用されたカンバス蒸溜所ですが、巨大企業となったディアジオが生産設備を再編するにあたって1993年に閉鎖、ボトリング工場と熟成庫に転換されました。