ポットスチルとコラムスチルそれぞれで蒸溜した原酒をブレンドする独自の製法、アメリカンホワイトオーク樽による5年にわたる熟成、更にオロロソシェリー樽に詰め替えて1~3年の追加熟成。複雑な工程を経ることで、砂糖を一切加えること無く、まろやかな甘味と複雑な熟成感を実現しました。
伝統と独自の哲学を組み合わせて生まれたドーリーズXOは、ラムとしての立ち位置は中甘口になるでしょうか。シェリーカスクをどっしり効かせた10年くらいのスペイサイドモルトに近い感覚で楽しめる、ウイスキーファンにも親しみやすいバランスを備えたバルバドスラムです。オンザロックやストレートはもちろん、ハイボールもお勧め。
【輸入元テイスティングコメント】
オレンジの皮、レーズン、バタースコッチ、少しトーストしたオークの香り。デメララ糖、糖蜜、甘草の豊かさとアニスの香りがあり、美しくバランスが取れています。バランスの良いドライナッツの風味が長く続きます。
1820年からラム酒事業に携わってきたフォースクエアは、家族経営の独立企業にしてバルバドスで最も古い商社の1つです。フォースクエア蒸溜所の特色は、仕組みも出来上がる原酒の性格も全く異なるポットスチルと減圧式のコラムスチルを所有して、それぞれの蒸溜器で出来た原酒をブレンドして製品とする珍しい手法。その革新的なラム酒造りを、4代目CEO兼マスターブレンダーであるリチャード・シール氏を中心に追及しています。