ワーシーパーク109は、exバーボンバレルで約3年熟成させた原酒を109プルーフ(US 109 Proof =54.5%)でボトリングしています。ミキシングのベースに、あるいは仕上げのフロートに、パンチの効いたカクテル製作に向くよう設計されたダークラムです。
【蒸溜所テイスティングコメント】
深紅の色合いを持つ濃い色のラム酒。バナナ、パイナップル、オレンジの新鮮なトロピカルフルーツの風味が鼻と口の両方に感じられる。まろやかなバニラ、キャラメル、仄かなトフィーが混ざり合う。このラム酒は強い風味があり、その後に滑らかでまろやかな後味が続く。
ジャマイカがイギリスの植民地だった1670年に開設されたワーシーパーク農園には、1720年にサトウキビの商用栽培の、1741年には砂糖の副産物を原料としたラム製造の記録が残っています。農園は幾度かのオーナー交代を経て、1918年に現オーナーに連なるクラーク家の所有となりました。
砂糖価格の下落をきっかけとして1962年にラムの製造を辞めたワーシーパーク農園でしたが、2005年に新たな蒸溜所を建設、自社栽培による単一農園のサトウキビとフォーサイス社が製作したポットスチルを組み合わせた伝統的な手法によるラムの製造を再開しました。農園と蒸溜所の運営には環境への配慮が最大限になされており、サトウキビの絞りかすはボイラーの燃料に、蒸溜残液は肥料に、蒸溜液ともろみの温度差を利用して冷却と予熱を行う熱交換、所内で使用する水のリサイクルなど、徹底した対策が図られています。