金色の枝が絡みつく独創的なラベルが目を惹く「スパイスツリー」は、フランス東部の山間部ヴォージュで伐採された樹齢195年のフレンチオーク材が持つ魅力を最大限に引き出すべく設計されたモルト原酒100%のブレンデッド・モルト・ウイスキーです。
アメリカンオーク製バレルの胴にフレンチオーク製で焦がしの度合いが異なる鏡板を填めた3タイプのハイブリッド・バレル、そして伝統的な1stフィル・バーボンバレル、計4種類もの樽で2年以上の追加熟成を施したブレンデッドモルトを組み合わせることで、クローヴ、ショウガ、シナモン、ナツメグといったスパイス、コーヒー、そしてバニラの香りを複雑に引き出しています。
【輸入元テイスティングコメント】
リッチで丸みがあり甘く、バランスの良い強いスパイスとバニラ
実はこのウイスキー、2005年に発売するもスコッチウイスキー協会から販売を差し止められた初代スパイスツリーをリニューアルした物です。初代ではワイン造りで広く行われる「樽の中にオーク材を入れて樽香を強める」インナーステーブを導入して熟成を行っており、協会がこれを「樽の中に入れて良いのは原酒だけ」と問題視したのです。
この処分を不服としたコンパスボックスが「ラベルにはCRAFTED WHISKYと表示し、インナーステーブも明記していた。新しいことを試すのはダメなのか?」と協会へ公開質問状を叩きつけて議論を呼びました。現行ボトルは樽組みの工夫だけで樽香を強めていることから協会もokを出してます。