日本市場限定シリーズ「マリアージュ・オブ・カスクス」の第1弾としてリリースされた、2023 Spring / Summer です。リリース毎にテーマを決め、それに基づいた原酒をブレンドしています。初リリースとなる今作はサードフィル・シェリーバットにフォーカスして、長い年数を耐え抜いた希少かつ良質な樽で熟成させた2008年ヴィンテージの4樽で構成されています。
グレンファークラス蒸溜所がこだわる、ノンピートモルト、長時間発酵、直火焚き蒸留によるフルーティかつ力強い味わい。リフィルシェリー樽熟成原酒だけを使ったことで、原酒の特徴をしっかり感じつつもタンニンや硫黄など飲み手を選ぶニュアンスは無く、穏やかなスパイシーさとライトでスムースなシェリーのニュアンスをストレスフリーかつ滑らかに楽しめます。
1836年創業のグレンファークラス蒸溜所は、1865年6月8日に初代ジョン・グラントが購入して以来、今に至るまで一貫して家族経営を守ってきた希有な蒸溜所です。これも今では珍しくなった直火型のポットスチルは初留25kL 再留21kLと非常に大容量で、1960年と1976年の拡張工事を経て3組6基を備えています。実は蒸気による間接蒸溜も試したが、思うような酒質を得られず直火に戻したとのこと。
シェリーカスクを前面に押し出した重厚な味わいで知られ、真偽のほどは定かではありませんが1979-1990年にイギリス初の女性首相を務めたマーガレット・サッチャーが愛飲したというエピソードもある人気銘柄です。