グラッパ・リゼルヴァ コニャックカスクは、グラン・シャンパーニュとプティ・シャンパーニュにまたがる畑を所有して1866年から家族経営でコニャック「シャトー・モンティフォー」の製造と販売を手掛けてきたヴァレ家と、1800年代初頭からトレンティーノでグラッパ「ヴィッラ・ディ・ヴァルダ」を造り続けてきたドルザン家、フランスとイタリアでブランデー造りを家業としてきた両家のコラボレーションから生まれました。バリック新樽で熟成させたピノ・ネロの原酒をシャトー・モンティフォーで使い込んだリムーザンオーク製350L樽で追加熟成させたグラッパは、エレガントで素晴らしい味わいに仕上がりました。
「ヨーロッパで最も美しいワイン園」と言われる、イタリア北方、アルプス山脈の麓にあるメッツォロンバルドでグラッパを作るヴィッラ・ディ・ヴァルダは、1800年代初頭にロメディオ・ドルザンがグラッパ用ぶどう園を拓いてから5代目となる現当主ルイジ・ドルザンとその息子ミケーレ&マウロ兄弟が運営しています。蒸溜所のルーツとなるディ・ヴァルダ家はメッツォロンバルドで1678年から続いてきた貴族で、代々ワインやグラッパに深く関わり続けてきました。蒸溜所に併設されたグラッパ博物館には、1400年代に使用されたポットスチルをはじめ1600点にのぼる醸造や蒸溜の器具や農具、数世紀にわたって経理や相続が記録された280点の文書など、数多くの貴重な資料が収蔵・公開されています。
グラッパはワイン造りで残るブドウの絞りかすを発酵させて造るブランデーですが、ヴィッラ・ディ・ヴァルダのスタイルは「上質なグラッパを造るために自らワインも造る」真逆のアプローチ。果汁をたっぷり残した新鮮な絞りかすを加水・加糖なしで発酵させ、手作りの銅製蒸溜器で丁寧に蒸溜。凝縮された果実味に上質な樽ならではの熟成香もまとわせた、とても芳醇なグラッパを造り上げています。